もうすぐ公開 STORY第3弾
STORY第2弾では、森の出口を担うまちの材木屋「池田元一商店」さんをご紹介しました。<東京の森あそび木づかいツアー>で「木づかい(時計づくり)」パートを担当していただいていますが、その時計づくりに活用しているのが「東京の森あそび(間伐体験)」パートで品川区内の小学生たちが実際に間伐した木材です。
第3弾は、「東京の森あそび」ツアーで間伐体験の場を提供いただいている東京都青梅市成木で代々林業を営む中島林業の中島大輔さん、子どもたちの体験学習を楽しく安全にプランニングしてくれている楢島安さん、神棒尚之さんの森側スタッフ3名を紹介します。
「森」と「林」と「森林」の違いって分かりますか?
農林水産省の定義では、自然にできた樹木の密集地を「森」、人工的に作られた樹木の密集地を「林」。さらに森林とは、森よりもさらに広範囲にわたり、樹木が密生しているところを指し、樹木だけでなく、そこに棲む動物や微生物、土壌などを含めた一体を言うそうです。
「森」と「林」って誰のもの?
生息している樹々は、雑草みたいに勝手に生えてきて、大きくなってるものなのでしょうか?
日本は国土の約70%が森林です。その森林の中で約3割が国有林、1割が都道府県や市町村が保有する公有林、そして残りの約6割が個人や企業が所有する私有林となります。
そう、気づきました? 森林と言えど、ほとんどが「林」。つまり人が樹々の苗を植えて、育てている人工林ということになります。そして「森」(自然)を保ちながら、「林」の維持、管理をする仕事だから「林業」なのです。
私たちは山登りやハイキングなどで森に行き、自由に散策していますが、どこの森林にも必ず所有者がいる、ということになります。私自身、林業に関心を抱いたのは、ハイキングの際、林の奥に伐ったまま積まれている丸太を見るたびに、「誰のもので何のために置かれているのか?さらに私たちが活用することができるのか?」と所在が気になったのがキッカケでした。
森のメンバーたちと出会い、その質問の答えを知るにつれ、日本の林業や森林が抱えている課題がいくつも見えてきました。都市部に暮らす私たちも、自分ごととして考えるキッカケづくりが<東京の森あそび木づかいツアー>のテーマです。
森林をはじめ海洋、天候、災害など自然環境を考えてみることの大切さを、「学び」「体験」から少しでも感じとってもらえたら、きっと森側のスタッフ冥利に尽きることでしょう。
つづきはこちら>STORY 3「東京の森の姿を伝える『身近な森を活用する会』」